導入事例 CASE STUDIES
株式会社 スペースエージェンシー
お客様のオンライン上の行動と興味関心の見える化で、導入後約半年で来場率2倍、契約率1.7倍を実現
スペースエージェンシー様では、お客様情報の管理が十分にできておらず、フォロー状況がわからない状態だった。お客様の管理も営業担当者に任せっきりの対応になっており、会社として、お客様の情報は蓄積できていても、各営業担当者からフォローができているのか、できていないのか、誰もわからないような案件が多くあることに課題を感じていた。
Digimaの導入により、お客様への対応状況をDigima内で管理することで、お客様への対応状況やお客様の行動がわかるようになった。それにより、対応漏れがなくなり、丁寧なフォローができることでお客様からの返信率も向上。導入後約半年で、来場率2倍、契約率1.7倍を実現した。
お客様のオンライン上の行動と興味関心の見える化で、導入後約半年で来場率2倍、契約率1.7倍向上
DM送付をメール・SMSに切り替えたことでコストを年間約360万円から約100万円まで削減
インタビュー動画
Digimaに出会うきっかけ
スペースエージェンシー様がDigimaを知ったきっかけは、代表取締役の田中氏が2021年にRXJapan株式会社が東京ビックサイトにて開催した『第1回 建設DX展』に来場されて、弊社の展示ブースへ訪問したことがきっかけでした。当時の状況を田中氏は以下のように説明します。
田中氏
「展示会のテーマが、DX(デジタルトランスフォーメーション)でシステムに関するさまざまな会社様が出展しておりましたので、情報収集を兼ねて来場しておりました。コンベックス様の「Digima」も過去に見聞きしたことがあったので、ブースの営業担当者とお話させていただきました。
展示会終了後に、営業担当者からすぐにフォローメールをいただいたので、オンラインで実際に「どのようなものなのか?」「何ができるのか?」をDigimaの画面デモを見せてもらいながら、詳細をお聞きしました。」
Digima導入時に、他の商品・サービスとは比較検討はされなかったという田中氏。当時の意思決定について、以下のように説明します。
田中氏
「Digimaのデモ画面を見せてもらいましたが、感覚的にわかりやすく、すぐに使えそうだと感じました。また、費用的にも月額料金が高いわけではないので、運用してみたいと思いました。
このようなシステムを導入する際に、最低限必要な情報を調べることは大切だと思いますが、あまり迷っても前に進めないなとも思っておりました。まずはやってみる。もし自社に合わなかったら社員に謝ればいいと決心して、試行錯誤して進めていくのが一番良いと考えていました。結果的に、導入して8ヶ月にはなりますが、来場率・成約率ともに順調に成果につながっております。
集客も難しくなってきている中で、迷っている間にお客様を逃してしまうのではないかという不安もありました。一旦、早く導入し、社内に落とし込んでみることに優先順位を置いて実行しました。」
導入当時の課題の認識
スペースエージェンシー様では、お客様情報の管理が十分にできておらず、フォロー状況がわからない状態でした。当時、10年前から活用されていた顧客管理システムが導入されていました。ただ、十分に機能を使いこなせる社員が1人もおらず、名簿管理ツールになってしまっていたとのことです。当時の状況を広報兼営業事務の山本氏は以下のように説明します。
山本氏
「導入していた顧客管理システムでは、接客の記録や名簿の情報の入力、各案件のランクや追客状況を管理することができるようなシステムだったのですが、十分に機能を使いこなせず、名簿管理ツールのような活用になってしまっておりました。
そもそも社内に名簿管理の文化が浸透しておりませんでした。そのためお客様情報の管理も営業担当者に任せっきりの対応になっていたと思います。反響があったら顧客管理システムに入れて、その情報の履歴を見ながら、各担当者が自分で電話やメールをするといった対応をしていました。
また、システムとは別で、紙のDM(ダイレクトメール)を送付するための名簿をExcel(エクセル)にて管理しておりました。」
田中氏も続けて当時の状況を説明します。
田中氏
「会社として、お客様の情報は蓄積できていても、そこから先の営業活動面での管理ができていないことに課題を感じておりました。つまり、追客ができていなかったというところです。
各営業担当者に任せていても、フォローができているのか、できていないのか誰もわからないような案件が多くあり、そこも会社として管理していかないといけないとずっと考えていました。そこで、今回コンベックス様の「Digima」とご縁があり、課題解決の可能性を感じ導入に踏み切りました。」
課題解決への取り組み
スペースエージェンシー様では、Digimaを活用した目標が2点ありました。1点目が成約率・来場率の向上です。そして、2点目が営業担当者任せのフォロー体制からインサイドセールス体制への整備になります。まず、成約率・来場率の向上につきましては、田中氏は以下のように説明します。
田中氏
「最終的な目標としましては、来場していただいたお客様全てを受注に繋げていけるような体制にしていきたいと思っております。
Digimaを活用することで『どのお客様が自社のウェブサイトのどこをどのくらい見ているのか』がわかります。そのため、そのお客様の興味・関心をちゃんと捉えて、個別化された提案をできるようになれば、実現できないことではないと考えております。
また、営業担当者任せの営業フォローを脱却するために、インサイドセールスにより営業担当者では追いきれないお客様フォローを会社で管理する体制を整えたかったとも説明します。」
田中氏
「営業担当者1人で対応できるお客様対応や受注量は限界があると思います。その点、インサイドセールス担当者から一斉メールを送ることで営業担当者に負担なく、お客様を継続的にフォローすることができます。
そうすることで、営業担当者のアプローチ以外でも来場につなげるフォローをしたり、資料請求があったお客様に興味・関心を高めていくこともできます。そこで、反応(メール内のリンクのクリックやウェブサイトの閲覧、返信など)があったお客様を、営業担当者にバトンを渡すことで、あとは営業担当者の腕の見せどころです。お客様を営業担当者の目の前に置いてあげることを、一番実現してあげたいと思っておりました。」
導入に際して、システムと営業担当者(及びインサイドセールス担当者)がどのように連携していくのかも視野に入れておられた田中氏。営業担当者は日々業務が忙しいので、丁寧なフォローはどうしても手が届かないことも考慮に入れておられました。自動化できるところは自動化をして、人が対応した方がいい範囲については人で動かしていく、その切り分けが重要だといいます。
田中氏
「既に、他社様もさまざまなシステムを導入されていると思います。その中で、自分達がやれていないというのが、圧倒的に駄目なことであり、そこをどう早い段階で着手して、使いこなして、もっとより良くしてくかも大事だと思って日々改善しております。」
カスタマーサポート・サクセスの支援
現在、コンベックスでは、お客様にDigimaを活用して成果を出していただくために、Digimaの操作面での疑問を解決する支援をする「カスタマーサポート部門」とDigimaを活用して成果をあげるための支援をする「カスタマーサクセス部門」が存在します。カスタマーサポート・サクセスについて山本氏は以下のように説明します。
山本氏
「これまで使っていた顧客管理システムでは、特に担当者はおりませんでした。そのため、十分に活用をできていなかったのですが、Digimaを導入するとなった時には、カスタマーサクセス担当の活用への落とし込みやきめ細かいフォローが徹底されていると感じました。
ただ機能の説明をするだけではなくて『どのような目的、何を達成するために、このように使ってください』といった具体的なアドバイスや活用法を提案いただけるので素晴らしいと思いました。サポートサイトも充実しており、動画でも確認できたりするところが分かりやすいです。
また、定期的にセミナーや勉強会・ワークショップも開催されているため、そこでのノウハウや他社様での活用事例・成功事例も共有いただけるので、自社に落とし込みしやすいです。発信される情報も常にブラッシュアップされている情報を共有いただけますので、ありがたいです。」
Digima導入後の結果
■定性的・定量的な効果
Digimaを導入して得られた定量的な結果として、来場率・成約率の向上があります。スペースエージェンシー様でのDigima導入前の来場率は10%〜20%でした。導入8ヶ月の現在では、来場率が30%〜40%に向上しているといいます。また、営業担当者単体で見ると営業の山﨑様が対応している案件に関しては50%まで高まっているといいます。
同様に契約率に関しても2021年では平均15%だったところ、2022年には平均26%まで引き上げられております。単月で見ると契約率60%に達したこともあるとのことです。このような成果の背景には以下の3つの変化が関わっていると思います。スペースエージェンシー様がDigimaを活用して変わったことについて1つずつ紹介します。
まず1点目は、中長期検討のお客様のような時間のかかるお客様の育成がやりやすくなったことです。変化について山﨑氏は以下のように解説します。
山﨑氏
「今までは、中長期検討の資料請求から時間が経っているお客様よりも、営業担当者が直近でお問い合わせがきた見込み度の高いお客様に目がいってしまうので、その取りこぼしが生まれていました。Digima内で管理、お客様の動きがわかるようになったことで、取りこぼしが少なくなりました。連絡が取れる案件も増えております。
以前は、イベントの度にメールやDMを送っていたのですが、お客様がどのように裏で興味関心を持っていたのかが全く掴めない状態だったので、オンライン上の動きが可視化できるようになったことが、大きな違いだと思います。」
続いて2点目は、資料請求後の返信率が大幅に向上したということが挙げられます。田中氏は以下のように解説します。
田中氏
「お客様からの返信率も大きく上がっております。SMS(ショートメッセージ)の活用を徹底しており、そこからお客様とのやりとりのキャッチボールができ、来場につながっております。
コンベックス様が、セミナーなどで積極的に発信しているように、メールとSMSを組み合わせておりまして「メールでこういう内容を送りましたよ」という補足をSMSでも送ってご確認くださいといったやりとりをしております。SMSだけではなく、メールでも返信がくることもあります。」
山﨑氏
「お客様とのアポイント予定の間に、リンク付きの補足メールなども送っております。営業提案とは直接的に関係ないけれども、お客様が興味がある事柄のリンクを送ったり、データをお送りすることで、次のアポイントまで熱量を下げずにフォローできていると感じます。次のアポイントまでのお客様の気持ちの変化も確認できるのが有利だと思います。」
さらに、フォローを行っていく上で山﨑氏が意識しているポイントについてもお伺いしました。
山﨑氏
「コンベックス様より教えていただいた件名に必ずお客様の名前を入れることは徹底しております。あとは、リンクの活用です。弊社の商品ページや性能のページ、イベントのページ、Instagramのページなどのリンクを貼っておくことで、お客様がどこを見たのかが分かりますので、その点も必ず確認してお客様フォローを行っております。
初めて家づくりを行うお客様ですと、この検討段階だったら、ここのページが興味があるだろうなというのをあらかじめ推測して、リンクを挿入しておくと、そのとおりに見てくれることもあります。」
最後に、案件の状況を社内で共有することも容易になったとのことです。田中氏は以下のように解説します。
田中氏
「これまで社員が送っているメールの内容がわからず、ブラックボックス化されていました。そこが明らかになることで、組織での情報共有が楽になったことと、教育の面では、新たに社員が入った際に、先輩社員の過去のやりとりの履歴が見れるので、共有するだけで教育の手間がなくなりました。先輩社員が部下のメールの文章でおかしいところがあったらそれを指摘することもできます。
以前は、携帯を貸して欲しいと言わないと各営業担当が送ったメールは見れない状態で、それも現実的ではありませんでした。Digimaでメールの内容が全社員共有できるので、部下や他の営業担当者のメールで返信ができていなかったら、返信ができていないよとみんなで声をかけて営業活動を進めていくことができるようになったのがよかったです。」
弊社のお客様でも、代理対応で活用いただいていることもあります。どうしても営業担当者の方は目の前のお客様対応で忙しい時もあります。そのような際は、事務員の方が営業担当者の代わりに初期対応を行うことで、お客様に寄り添ったフォローをすることができます。(Digimaでは、事務員の方が送っても、営業担当者から送られているように設定することができます。)
■その他の効果
現在、さまざまな物価が高騰しております。住宅業界においても建材や住宅設備が高騰しており、費用は無視できないものとなっております。その中で、スペースエージェンシー様では、DMの広告費に着目して、費用の削減を図っております。
田中氏
「DM(ハガキ)の送付を全てやめて、メールとSMSに切り替えました。DMを送るためのコストとしましては、金銭的な面ではデザイン料と印刷費用で月あたり30万円〜40万円程度、準備にともなう人件費の面では、2日〜1週間くらいの労力をかけて取り組んでおりました。
お客様の継続的なフォローもメール・SMSに切り替えることで、DM制作・発送費用の年間約360万円を約100万円(※SMS送受信料)まで削減。また、担当者の準備・手続き作業の2〜5営業日の人件費も削減。その削減できた分を広告宣伝費に直接使えることで、費用対効果がはるかに高くなります。」
スペースエージェンシー様のこれから
今でも素晴らしい成長を遂げられているスペースエージェンシー様ですが、Digimaを活用しての今後の展望についてお聞きしました。スペースエージェンシー様の考える使命を振り返り、田中氏は以下のように説明します。
田中氏
「まず長期的なビジョンとしましては、九州一円で1000棟ビルダーを目指しております。そのためには、圧倒的なシェアを獲得していかなくてはいけないです。これからは、さらに戦国時代になっていくことは想定されますので、九州中に1000棟ビルダーを作れるような会社になっていきたいと考えています。それと同時に、今後関東や関西にも展開していけるように準備もしていきたいと考えています。
これらを実現するためにも、今、現場のメンバー(山本氏、山﨑氏)が伝えた通り、新しい戦い方を構築することが大事だと思います。徹底してDigimaの活用を進めていただいているので、さらに何か一歩前進した手法を実践してもらうことを期待しております。
また、Digimaを活用してお客様の動きなどを可視化して、会社全体で共有して戦うというのを徹底して、社員にもわかってもらえるように、戦略的に進めていきたいと思っております。個人で戦うには限界があります。個人プレーよりもチームプレーで1000棟ビルダーを目指していきたいと思っております。」
弊社としても、スペースエージェンシー様が1,000棟ビルダーになれるように、引き続きテクノロジーの面でサポートさせていただきたいと思っております。
企業プロフィール
株式会社 スペースエージェンシー
業務内容 | スペースエージェンシー様は、九州地方で食と住の事業を展開しております。住の事業としては、注文住宅事業、賃貸事業、フランチャイズ事業を提供。「PACO(パコ)」「アラセンハウス」「casita(カシータ)」のブランドを展開している。食の面では、ベーカリー事業も運営。 |
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所在地 | 〒860-0863 熊本県熊本市中央区坪井6丁目36-7 |
業種 | 工務店 |
会社規模 | 63人 |
Webサイト | https://www.space-agency.jp/ |
Digimaでよく使う機能 | 顧客管理機能、メール機能、SMS機能、フォーム取り込み機能、ポータルサイト連携 |
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